Column

内海 政嘉

部門目標は対話の「場」を持って示せ

先日、訪問先のある部門で、部門目標が職場の人たちに理解されていないことがわかりました。

課長本人はみんなに話をしたのに、なぜ、伝わっていないのかと不満げであり、少しショックも受けられたようです。
一方、職場内からは、目標についてちゃんと話をしてくれれば、もっと違うやり方をしたのにといった声が上がりました。

なぜ、このようなことになったのかを把握するための課長に聞いてみると、朝礼のときに話をしたし、何かの会議の終わりにも話をしたということでした。

部門目標は取組み内容だけでなく、会社を取り巻く環境や職場の問題など、目標に挙げた理由や背景が反映されたものです。何かのついでや場当たり的な話しでは伝わるものではないことを認識することが必要です。
本人は伝えたと思っていても、伝えた気になっているだけなのです。

どうすればしっかり伝えられるのかについて以下に示します。

(1) 目標の内容
何に取り組むのかということ
(2) 目標の理由・背景
なぜその目標に取り組むのかといった理由や背景
(3) 目標への思い
目標を必ず達成するという部門責任者としての思い

このように目標の内容でだけでなく、理由や背景、そして自分の思いを職場の人たちからの質問や意見に答えながら伝えることです。
場当たり的ではなく、しっかりとした対話の「場」を持つことで、目標への理解が得られ、目標達成への認識も高まります。

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