コラム
Column
内海 政嘉「聴く」⇒「認める」⇒「積極質問」が部下を動機付ける
部下のやる気を高め、責任感を持たせるには、「聴く」⇒「認める」⇒「積極質問」といった3つの行為で十分です。
- 「聴く」とは、メンバーの発言に対し関心を持って聴く姿勢のことです。
- 「認める」とは、自分の意見と異なっていても一つの考えとして認めることです。
頭ごなしに否定をしたり、自分の考えを押し付けたりしないことです。 - 「積極質問」とは、真意を理解することです。
おかしいと思ったことや、疑問をもったことには、積極的に質問をすることで、部下が言いたいことを、正しく理解することができます。
日頃から、このような行為を繰り返すことで、部下は自分の意見や考えを真剣に聞いてくれていると感じます。
部下はこの上司なら何でも話せると、次第に信頼感を持つようになります。また、そのような上司から、自分の意見を認めてもらうことで、俄然、やる気や責任感を高まります。
以前、私が頼んだ仕事のことで、部下から報告を受けることがありました。
さっと聞いただけで、自分なりにその趣旨を解釈し、そんなことを頼んではないと叱責しました。
後でわかったことですが、部下は頼んだことに対し、時間の無い中で懸命に取り組んでいたのです。
私の解釈が間違っていたのです。その部下は、もともと話すのが苦手で、その報告もわかりにくいものではありました。
そういう部下だからこそ、言っていることにもっと耳を傾け、おかしいと思ったことについては質問をしていれば、正しく理解していたはずでした。
部下の気持ちを考えると自分が情けなくなり、このようなことは二度と無いようにしようと思いました。
それを境に、「聴く」⇒「認める」⇒「積極質問」を心掛けるようにしてきました。
部下はもとより、今の仕事先の方たちも、私の言ったことには、積極的に耳を傾け、そこで決まったことに、やる気と責任を持って取り組んでくれます。
いつも、心の中で感謝をしています。