コラム
Column
内海 政嘉「なぜ」で社員を巻き込む
数年間、収益が低下している会社から、収益を回復するための会社改革のご依頼がありました。話を伺ってみると、現場のリーダーが改善に対して前向きではなく、改善成果が上がらないということでした。
何人かのリーダーに直接話を聞いてみると、「改善をやれと言われたからやっている」といった言葉が返ってきました。社長は現場改善を中心とした会社改革のことについて、話をしたつもりでも、伝わっていなかったのです。
そこで、「なぜ、改善をやるのか」といったことを、社長から全社員に、また、リーダーにはより詳しく話していただきました。私からは、会社の実態などをわかり易く伝えました。
約半年が過ぎましたが、そのことをきっかけに、今ではリーダーは人が変わったように改善に前向きになり、また多くの社員も自主的に取り組んでいます。
「なぜ」を伝えるには、
現状を正しく・わかり易く伝えること
が必要です。この会社の場合、
- 収益の悪化状態やその理由を数字でわかり易く示すこと
- このままでは、会社がどうなるのかを伝える
といったようなことです。
部門責任者やリーダーが部下や職場の人達を巻き込む時も、同じことが言えます。改革や改善など、新たな取り組みをするときは、まずは、「なぜ」で社員を巻き込み、全員参加の前向きな活動につなげていってください。