Column

清水 泰史

会社の方向性

企業再生が世間の話題になっている。

最近では日本航空の例が記憶に新しい。
我々が支援をしている中小企業でも経営の悪化による破綻が増加している。

なぜこのようになったのだろ。自分が関与した過去の事例より共通点を探ってみた。

第1に、自社の経営状況の把握が不十分である。
正確な利益や資金繰りなどが把握できていないことも多い。
悪さを認識せずに先延ばししていることもある。

第2に、会社目標が存在しない場合がある。
当社が提案している『かじ取る力』が存在しない。当然会社の進む方向は定まらない。

第3に、危機感が希薄である。
状況が十分に把握できていない為、危機意識が生まれない。社内がぬるま湯につかった状態である。
そのような状況では当社が提案する『やり抜く力』は発揮されない。

ではどうすれば良いのか。

少なくとも上記で述べた3項目の対策を取る。

第1に、自社の経営状況の現状把握を十分に行なう。
自社の強みや弱み、良さや悪さの実態を知る。

第2に、会社の方向性や目標を作成し、それを全社員に周知する。
改革する力を結集したい。

第3に、目標が実行されているかを定期的に確認する。
未達成の場合はその原因を検討することが重要である。

以上の3項目は基本的な対策である。
地道に繰返し行なうことが成功への近道である。

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