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5S企業での5S活動も、子どもの片づけも、基本は同じ
先日、NHKの「すくすく子育て」という育児番組を見ていたのですが、片付けに関して面白い内容を放送していました。
この番組は、子育てに関する悩みを、専門家(保育士や児童教育を専門とする大学の先生)が助言するという形式の番組です。私が見ていた時のテーマが「子どものしつけ〜片づけさせるにはどうしたらいい?」というものでしたので、興味深く見ていました。
私が気づいたことは、企業での5S活動も、子どもの片づけも、基本は全く同じだということでした。
質問者である親の悩みは次のようなものでした。
5Sをやっている会社の経営者の悩みみたいですよね(笑)「3歳4か月の娘がおもちゃのあと片づけをせず困っています。おもちゃを出しっぱなしのまま次の遊びに移ったりして、『片づけなさい』と言っても聞きません。どうしたら自分で片づけるようになるでしょう。」
これに対して、専門家の先生の回答は次のようなものでした。
- 親が手本を見せながら、片づけ方を徐々に身につけさせる
- 子どもがその気になるまで待つ姿勢も大切
- 子どもが片づけをしたときに『上手にできたね』とほめる
- 子どもが片付けをできるようになったら、親は徐々に手を引く
- 片づけ方がわかりやすいように、おもちゃ箱に整頓された状態の写真を貼る
企業で働く大人と、小さい子どもを同じようにみなすのは失礼かもしれませんが、私は企業の5Sでも抑えなければならないポイントだと思いました。
親が手本を見せるということは、上司の率先垂範でもあります。
5Sを始めた当初はやらされ感もありますし、全員が等しく5Sにやる気になるわけでもないので、経営者は辛抱強く待つ(継続する)ことも必要です。
できるようになったら、何かの形で努力を承認することは、意欲を高める効果があります。
社員が自ら考えて行動するよう、経営者が一つ一つ指示をすることは、ある段階からは控えなければなりません。
最後の「写真を貼る」というのは、5Sでもよくあるテクニックですね!あるべき姿の明示です。
子どもであっても大人であっても、同じ人間なのですから、片づけを積極的に実践するプロセスは同じなのかもしれませんね。