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5Sで組織が変わる理由を、理論から考える (1)マズローの欲求5段階説

「5Sで組織が変わる」という話をすると、「本当かな?」という顔をされることがあります。
その気持ちはよくわかります。私も以前は「片づけくらいで人の気持ちが変わるはずなんてない」と思っていたからです。

今となっては、自分自身の5S体験や、様々な企業での5S支援経験から、やはり5Sで人の気持ちや意識が変わるのだと実感できるのですが、経験がない人にとっては、イメージもなかなかできないのではないかと思います。

そこで今回は、少しでもイメージを持って頂くために、一般的に言われている経営理論と関連付けて、「なぜ5Sをすると組織が変わるのか」を説明したいと思います。
最初の回では、数ある経営理論の中で、非常に広く知れ渡っている「マズローの欲求5段階説」を取り上げます。

マズローという、20世紀中盤の心理学者は、人間の欲求を5段階に分類しました。
(1) 食欲や性欲、睡眠などの生理的な欲求
(2) 住にかかわる安全の欲求
(3) 所属や友人を求める社会への欲求
(4) 自分が他よりも優れていたいという自尊の欲求
(5) 成長をしたいという自己実現の欲求

欲求段階説では、下位の欲求が満たされると関心がなくなり、次の段階の欲求へ移るとされています。
例えば、危険な作業環境のもとで働いている場合、従業員はそれを改善してほしいと望みます(安全の欲求)
作業環境が整備され安全の欲求が満たされると、次はよい人間関係の中で仕事をしたいと望みます(社会への欲求)

マズローの欲求5段階

5Sでは特に「社会的欲求」「自尊欲求」を満たす効果があるのではないかと、私は考えます。

社会的欲求は、「愛情と所属の欲求」とも呼ばれます。簡単に言えば、集団に所属したい、集団の仲間として認められたい、他人から愛されたい(必要とされたい)という感情です。
仕事が以前より複雑化、多様化、スピード化する現代では、昔ほど「集団の一員であること」を意識しながら仕事をする機会は減っているかもしれません。

5Sは、社長だろうが部長だろうが社員だろうが、営業だろうが製造だろうが、男性だろうが女性だろうが、正社員だろうがパートだろうが、誰でも等しく取り組める活動です。つまり、「みんながやることに、自分も参加する」という構図を作りやすいのです。
全社員が参加する活動に自分も参加するということは、集団の一員であることを強く印象づけることになるでしょう。
5S活動に参加して「○○さんはいつも掃除に熱心だね」などと認められると、一層、社会的欲求を満たすことになるでしょう。

自尊欲求は、他人から尊敬されたい、有能感を感じたい、という感情です。
これも、誰でも等しく取り組めるという5S活動の特徴と関連づけられます。収納のよいアイデアを出す、仕事がしやすくなる置き方を考える、といったことは、役職や社歴、雇用区分にかかわらずできることです。

ある会社では、パートさんが伝票の保管をしやすくするため、ビニール製の透明なレターポケットを使ってはどうだろうかと提案をしました。伝票を分類し、しかも伝票の中身が見やすく、取り出しやすい素晴らしいアイデアであることに、仲間からは大絶賛されたそうです。
その時のパートさんの気持ちは、ものすごく嬉しいものだったに違いありません。
日常の業務改善(生産性の向上や品質向上、新規顧客開拓)というテーマでは、このようにパートさんが革新的なアイデアを出し、認められることは難しいですが、5Sならば簡単にできるのです。

5Sで人の気持ちに変化が起こる理屈がイメージできましたか?
こんな出来事が、一人ひとりの従業員の心の中で次々に起こるとしたら、組織はきっと変わっていきますよね!

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