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5Sで組織が変わる理由を、理論から考える (2)目標設定理論

経営理論と関連付けて、「なぜ5Sをすると組織が変わるのか」を説明する2回目です。
今回は「目標設定理論」を取り上げます。高校野球の女子マネジャーも読んでいると言われる(笑)、ドラッカーに少し関連したお話です。

目標設定理論は、ロックという20世紀中盤の心理学者が提唱した考え方です。
人は、明確で、難易度が少しだけ高い目標に取り組む時に、最も意欲が高まる、という理論です。
目標があったほうが張り合いがある、というのは、なんとなく理解できるものではないでしょうか?

5Sは、まさに「明確」で「難易度が少し高い」目標を設定できる活動です。
まず、職場がきれいに整理整頓された姿というのは、比較的描きやすいものです。
例えば「この棚はいらないなあ」とか「ここの配線がごちゃごちゃしているのをすっきりさせたいなあ」という思いが、そのまま明確な職場の「あるべき姿(=目標)」になっていきます。

5Sの難易度も、簡単すぎず、かといって難しすぎないレベルです。
例えば「棚がない状態」を実現するには、棚に置いているもののうち、何が不要なものか。
必要なものは、棚が無くなった後にどこに収納するか、ということは、ある程度頭を使わなければ答えは出ません。
しかしながら、考えれば答えは必ず出るものです。売上向上や生産性の方策を考えるよりは、ずっと簡単です。

また、ロックさんは「目標に対するフィードバックがあれば、一層やる気が上がるよ」とも言っています。
5Sは、他人がフィードバックしやすい活動と言えます。

職場が整理整頓されているかどうかは、誰が見てもわかります。だから「きれいになっているね」「ここはもう少し改善の余地があるね」というフィードバックがさかんに行われるのです。
職場がきれいになっていくことを、自分自身で実感できるという意味では、活動結果そのものがフィードバックになっているとも言えるでしょう。

ちなみに、冒頭でお話したドラッカーさんは、この目標設定理論をもとに「目標管理制度(MBO)」という管理方法を提唱したと言われています。

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