Result

5S

5Sを習慣にするには、どうすればよいか(2)

前回に引き続き、5Sを習慣化することについてお話をします。

前回は、イギリスでの心理学調査の結果をお知らせしました。
内容にもよりますが、人が習慣的に、ある事柄を無意識に実行できるようになるには、平均で66日かかるというものでした。

この研究からわかったことは、比較的シンプルなことを習慣化したい場合は、2ヶ月も日々の繰り返しを続ければ十分だ、ということです。さらに、少しぐらいサボっても長期的な影響は少ないということ、無意識性を大幅に促進するのは初期の繰り返しである、ということもわかりました。
どうやら小さな変化の積み重ねでしか習慣化はできそうにありませんね。
よく言われる「21日で習慣化する」ということは、すこし低く見積もり過ぎのようです。コップの水を飲む習慣程度の簡単なものならば話は別ですけどね。

この研究結果から、5Sの習慣化をどうすればよいかを考察します。
私の考えは次のとおりです。
  • 毎日少ない時間で、簡単にできることから始めていく
  • それが定着するようになれば、徐々にハードルを上げていく
  • 最初から複数の活動を同時並行でやるのではなく、一つ一つこなしていく
ということです。

例えば、朝礼後に身の回りのゴミを1分間拾う、ということでもよいでしょう。
その程度であれば、コップの水を毎日飲むのと同じくらい簡単なことです。おそらく1〜2ヶ月もすれば「誰も何も言わなくても、朝礼後にはゴミを拾う」姿が見られるはずです。
そして、ゴミを拾わないと、なんだか一日が始まらないような気が生まれているはずです。

そうなれば次のステップとして、少しハードルをあげます。
次は、昼休み後に5分間だけ職場の拭き掃除と掃き掃除をするようにします。
そのあとは、職場の改善案を週に1回は提出する、5Sのミーティングを月に2回開く、工具棚の表示・標識を作るなど、少しずつ職場の高度な改善へとつなげていきます。

最初から一気にたくさんのことに取り組むと消化不良を起こしますが、習慣化されて無意識に行動できるようになって次の段階へ移れば、大きな負担を感じることはないでしょう。

私たちの経験則では、5Sがある程度のレベルで定着するには、どのような会社も3年はかかると思っています。
最初からなんでもかんでもやろうとすると、反発も大きく、挫折もしがちです。
簡単なことでもできることをまず確実にやる。その繰り返しが、5S活動全体の定着につながっていきます。

この記事に対するご質問・お問い合わせはこちら
株式会社クリエイション
兵庫県神戸市中央区多聞通4丁目4-13
078-371-8801
お問い合わせ・資料請求

他の事例を見る

5S 一覧を見る

Result

事例・実績
事例・実績

Result

事例・実績
事例・実績

Result

事例・実績
事例・実績

Result

事例・実績
事例・実績

Result

事例・実績
事例・実績