つい２〜３週間前のことですが、わが社のホームページに「５Ｓ活動を発表する必要があるのか」というキーワードでやってきた方がいらっしゃいました。
この質問、実はよくされるんです。特に発表をさせられる側の方々から。
数年前ですが、ある製造業の幹部の皆さんの前で５Ｓ活動発表会の必要性を話した時に、「そんなことはやって意味があるんですか？」と結構な時間、詰め寄られたこともありました。

そういう時は、５Ｓ活動発表会のメリットを説明するのですが、言葉で説明しても臨場感がないんですよね。
というわけで、ある企業での５Ｓ活動発表会の模様を、ドキュメンタリー形式でお伝えしたいと思います。
その企業の社員さん達がどのような準備をし、そのような発表をし、表彰を受けた後にどのような感想を持ったのか、実例を紹介したいと思います。論より証拠ですね！

実例に挙げる企業は、大阪にあるアパレル関係の企業です。
従業員は８０名ほど。パートさんの多い会社です。

クリエイションの「組織が変わる５Ｓ」を初めてちょうど１年目に、全社員と有志のパートさんを集め、５Ｓ活動発表会をやりました。時間はなんと７時間！！
全１７グループのリーダーが、１年間どのような活動をしたのかを、壇上からプレゼンテーション方式で報告する、という報告会でした。

この企業さん、５Ｓを始める前の会社の中は、お世辞にもきれいと言えるものではありませんでした。
棚に積もったホコリ、無造作に置かれた仕掛在庫、工具や材料の置場もバラバラ、設備のメンテはほとんどしない。よくここでものづくりが出来ているなという状態でした。

５Ｓを通じて従業員の自主性を伸ばしたいという経営者の思いのもとで、クリエイションが５Ｓ活動をサポートしました。
小集団活動となるよう、１７グループに編成。リーダーを任命し、皆で考え、皆で守ることが基本の５Ｓ活動をスタートしたのでした。