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5S実況!5S活動発表会(その3)
大阪にあるアパレル関係の企業さんの、5S発表会のもようをお伝えする第3回目です。
私の印象に残った3つグループについてお話をしていますが、今日はその2つ目のグループです。
ある課長さんがリーダーを務めたグループのことです。
その課長さんに、私はとてもスマートな印象を持っていました。第一印象は、明るく性格だろうなと思ったことを覚えています。
活動を始めた当初、職場をどのように変えるのか、計画を聞かせてもらった時も、シンプルで美しいプレゼンテーションをしていました。
しかし、活動を始めて半年ほどがたった時、5Sのリーダー同士が集まって、日頃の悩みを話し合う機会を設けました。
その課長さんが発言したことが、少し意外だったのです。
その課長さんが発言したことが、少し意外だったのです。
「私はつい日常業務が優先になって、5Sを忘れてしまいます。だから部下にも強く言えない自分がいまして……。どうやって部下にやってもらうか、いつも悩んでいます」
明るくスマートな性格だと思っていましたが、思いのほか悩みを抱えていることを知り、びっくりしたことを覚えています。
その課長は、発表では「グループみんなで考えてやった」ことを強調していました。
グループ全員の写真を使い、発表でもグループの一人ひとりの顔が見える発表でした。発表そのものは、第一印象通りのスマートな発表でした。
発表後の休憩時間、彼の周りにグループのメンバーが集まっている姿を見ました。課長さんの発表がうまくできたことを喜ぶだけではなく、もしかしたら発表会の表彰も夢ではないことを、とても楽しそうに話している姿がありました。
そこにはもう、部下をまとめることに悩んでいた課長の姿はなかったように思います。
結果的に、このチームは全社で2位となり、表彰を受けました。
1位にならなかったことは残念ですが、来年こそ優勝を目指そうということがチームの目標となり、一層まとまるきっかけになったそうです。