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5S

実況!5S活動発表会(その4)

大阪にあるアパレル関係の企業さんの、5S発表会のもようをお伝えする第4回目です。

私の印象に残った3つグループについてお話をしていますが、今日はその3つ目のグループです。
5Sのリーダーを務めることが嫌で嫌で仕方なかったグループのことです。

そのリーダーさんについて、私がとてもよく憶えているのは、この活動を始めた当初のことです。
5S活動とは何かを私が説明していた時のことです。彼は突然、私の説明を遮って、語気を強めてこう言いました。
「こんな活動は、うちの会社ではやっても無意味です!」

会議は当然、騒然とした雰囲気になります。
私は、会議の後に1対1で話をしましょうと彼に言い、とりあえずその場を収めました。

会議後、ふたりきりで話をすると、こう言うのです。
「私だって本当は会社を変えたいと思っています。
でもうちの会社は、経営者も口で言うだけで5Sを率先しません。グループのメンバーもいつも愚痴ばかりです。そのような意識が変わらなければ、何をやってもダメです」

5Sに対して懐疑的になる人はどの会社でもいるので、こういう発言は珍しくありません。
ただこのリーダーは、会社が今のままではダメだという気持ちを強く持っていましたので、きっといつかはうまくいく、と私は確信していました。

実際に発表会に際しては、どのグループよりも入念に準備をしたそうです。
発表会の1ヶ月前から何度もミーティングを持ち、資料を作りこむ入念さ。写真だけではなく、音楽やアニメーションを駆使した、美しいプレゼンテーションでした。

入念だったのは資料だけではありません。
発表会の3日前から、みんなでリハーサルを10回以上行ったそうです。それだけやっても不安は拭えずに、リーダーは前日はよく眠れなかったそうです。

グループ全員が力を合わせ、発表会をやり遂げることができたためか、このグループは発表会の表彰で1位を取りました。
発表会が全て終わった後、私がこのリーダーと話をすると、彼はこう言いました。
「今日はやっと安心して眠れます。
この発表会はやってよかったと思います。私はリーダーが嫌で嫌で仕方ありませんでしたが、みんなのおかげで表彰を受けることができました。
この発表会の準備を通じて、うちのグループは本当の意味で一体となったと思います」

いかがでしたか?これまで4回の連載で見て来ましたが、発表会の効果は3つあります。
第一に、自分の努力が認めてもらえる場であること。
第二に、振り返ることで新たな課題が見つかること、
第三に、発表会の過程でチームがひとつになること、
とまとめられるでしょうか。

発表会は、本当に効果があるのですよ!ぜひ参考にしてやってみてください!

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