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5S活動のマンネリを打開するにはどうすればよいか

5S活動がマンネリ化していることに困っている会社はたくさんあります。
もう改善するところがないけど、どうしたらいいのかがわからずに、漫然と活動をしているというケースです。

確かに5S活動の場合、取り組みを初めた当初は改善する場所がたくさんありますが、改善が進んでいくとネタ切れになるのは当然です。
自然と、改善から維持が中心となります。それがマンネリ化を招く最も大きな要因です。

ではどうすればマンネリ化を避けられるかというと、第三者の視点を取り入れることが重要です。
職場内の人々の視点からは「当たり前」であっても、部外者から見れば「なぜこんなものがここにあるのか」「この置き方は不便ではないか」と思えることがあります。
その視点を活用し、次の改善を図ることが重要です。

以下に、第三者の視点を取り入れる方法を記します。

1.経営トップや5S委員会(推進事務局)による職場巡回

経営トップや上層部は、仕事の流れや会社の今後の方向性など、全体的な視点を持っています。
全体的な視点からの指摘は、職場内の限られた視点で見るよりも、ずっと広い範囲の指摘となります。定期的な巡回が望ましいです。

2.来客(取引先や協力会社)によるコメント

お客様の工場監査を受け入れる時には、5S的な観点のコメントももらえるはずです。
もらえなかった場合は、お願いして指摘してもらうこともよいでしょう。
「お客様がこう言っているから」という言葉は、社内でも強い影響力を及ぼします。

3.他部門・他職場の人にチェックしてもらう

違う部門や職場の人に来てもらい、指摘をしてもらう方法です。
相互にチェックをしあうのが望ましいでしょう(お互いに5Sのやり方が参考となり、刺激になるから)。
下記のような星取表と、チェック用紙を設けると、簡単に相互チェックができます。
図
 図 他部門・他職場との相互チェック星取表
図
 図 他部門・他職場との相互チェックシート

4.外部のコンサルタントに依頼する

専門家の力を借りることです。

5.5S活動の成果発表会を行う

発表内容に応じて、経営トップなどに活動の評価をしてもらいます。
その評価結果をフィードバックしてもらうことで、どのような点に改善の余地があるかのヒントが得られます。

議論の過程の中で、新たなアイデアが生まれることもあります。
例えば、作業台と工具の置き場が離れているという指摘をもらったとします。
しかし、異物混入などの危険性を考えた時に、どうしても作業台と工具は離して保管しなければならないという事情があったとします。その場合は、離れたままでも構いません。

しかし「どうすれば少しでも便利になるだろう」という観点で職場で話し合いをすれば、工具置き場のレイアウト図を作業台の近くに貼っておくと、工具置き場の前で右往左往しなくてもすむのではないか、といったアイデアが出ます。

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