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5S活動は、会社を良くする基礎のキソ!(2)

ムダを見抜く目は、5S活動でどのようにして養われるのでしょうか。
それは、異常な状態に“気づく“ことから始まります。

例えば5S活動の「整理」では、要らないものを捨てるという行為をします。
要らないものを捨てることも、実はそんなに簡単なことではありません。
捨てるためには「何が要るもので、何が要らないものか」という基準を持たなければなりません。一般的には、○ヶ月以上使っていないものといったように、期間で決めることが多いです。

こうして基準を持つことでようやく、職場の中で何が要るもので、なにが要らないもの(=ムダなもの)が見えてきます。
このように、5S活動を進めると、そこで働く人達の間で共通となる「基準」が備わっていきます。

5S活動の「整頓」では、モノの置き場と置き方を決めます。
決められた置き場も、いわば「基準」です。そこに正しいモノが置かれていれば、それは正常であり、そうでなければ異常です。
置き場を決めることで、何が正常で何が異常であるかの判断ができるようになります。

つまり5S活動とは、単なる片付けではなく、職場において正常な状態とはどういう状態であり、異常な状態とはどういう状態なのかを、常に考えるきっかけを与えてくれるものだと言うことができます。
異常と正常について考えることが習慣化されるようになってはじめて、ムダを見抜く目が養われるのです。

このようなステップを踏まずに、いきなり「ここにこんなムダがあることもわからないのか」と言ったところで、何の解決にもならないでしょう。

このようなステップを踏んで、ようやくムダを見抜く目が養われます。この意味からも、5S活動は会社をよくする基礎のキソなのです。

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