シニアの豊富な知識と経験を活用した、新たな現場改善・教育方法「シニアブレーン」とは（はじめてのかた）

目的はそれだけではありません。支援先企業の人材育成も、大きな目的の一つです。
「シニアブレーン」で問題が解決されたとしても、それは会社として成し遂げるべき本来の成果とは言えません。シニアブレーンの知識や経験を学び、自分たちだけでそれができるようにならなければ問題は再発するからです。

したがって企業の側からは必ず、管理職クラスの人を選出してもらい、シニアブレーンと一緒に現場改善に参加して頂きます。企業の方々と私たちが一緒に現場改善を進めることで、改善に必要な考え方や問題解決のための着眼点を学べるのです。

大企業のように配置転換や教育が頻繁に行われていれば、改善を進めるための知識や経験を身につけた社員は多く育つでしょう。
しかし人数も少なく、ひとつの仕事を長年極めていくようなやり方の中小企業の社員は、品質管理知識や生産性向上についての知識や経験がじゅうぶんとは言えず、結果的に改善が進まないという事例をよく見てきました。

そこで「シニアブレーン」では、これら現場改善に必要な知識や経験を豊富に持つシニア人材によって、中小企業の現場改善を、現場の中に入り込んでやり遂げることを目指しています。
そのような知識や経験を豊富に持つシニア人材は、大企業出身者である場合がほとんどです。大企業出身者には、大企業の整った制度の中で仕事をすることが当たり前になっているため、中小企業の特徴や課題を理解できず、摩擦を起こす人がいます。
そこでクリエイションでは

• 大企業と中小企業（特にオーナー企業）は異なるということ
• 助言の相手は自分の部下でなく、お客様であるということ
• 理論や理屈どおりには人は動かないこと
• 大企業と異なる部分を頭ごなしに否定しないこと
• 人手が限られる中小企業では、大企業的な管理体制は必ずしもなじまないこと
• 中小企業では管理職でも作業者を兼ねているということ

など、大企業出身者が陥りやすいミスや、中小企業の実情などを事前に教育をした上で、企業への支援に送り出します。

現場改善を進めるためには、知識や経験が豊富な人手が必要です。しかし、人材紹介会社を通じて正社員として新たに雇用することや、人材派遣会社を通じて派遣社員として受け入れるとすれば、企業は一定の義務を負わねばなりません。

シニアブレーンならば、業務委託という形態で人材を活用しますので、雇用や派遣ほど大きな義務を負うことなく、知識や経験豊富な人材が活用できます。